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zoom RSS 第418号1月12日水 【 昭和天皇御製を読む。75 】たふれたる人のいしぶみ…つづき

<<   作成日時 : 2011/01/12 05:47   >>

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【水曜日【禍】壇 】野菜は生きて。

大根は出刃を当てるにパキンといふみづの弾けし音立てにけり

白ネギの茎切るときに跳ねかへす白き肌ハダヘの息衝きをりぬ

凍りつくベランダの床に野外に置くに、野菜は生きて年を越しをりぬ
……白菜、大根、キャベツ、玉ねぎ、ジャガイモ、蒟蒻…礼賛

ひと玉のキャベツを。一人にをりてよりふた月に亘りて食うあはれ

糠床の冷えきつてをりぬ。かき混ぜる間隔をおけば善き菌殖えをりぬ
…糠ド子の表面にびっしりと白い膜はりきてこの白い菌は好酸素系の乳酸菌でこの凍子らは、糠の内部にまた練り込む。さうするとこの好酸素系の乳酸菌は糠床内で旨味成分の乳酸菌に変身する。間違っても「ああ、腐らしてしまったー」と早とちりして捨ててはならぬ。もの。なり。

【ヤシマのアホ文体短歌由来所以のこと】その4
無言葉症の死にのやまひにみずからを浸しつ来たりカンとかいふモノが
首相はネ嘘をついてもイイノ。でも…ほかのことも皆嘘でナキャダメヨ
ヒトラーは死なず極東の寒き地に来たり今東京で小沢一郎といふ

ドキュメンタリー『パリは燃えているか?』、小説『鷲は舞い降りた』などを読むと、ヒトラーがでてくる。戯画としか思えない描写である。が、リアルに書いても戯画にならざるをえないものがあるのだろう。戯画が現実で、あったのだ。なんの根拠もない思い付きを権力・恫喝・脅迫によって実現させることを、強いる。両書とも厳密に歴史的事実に肉薄している。ヒトラーの描写は正確に、と言っていいものである。
パリを灰塵にせよ、と十分の爆薬、工兵部隊を派遣する。
戦争末期にチャーチルの誘拐を企画し、落下傘特殊部隊を降下させる。
この狂気=ヒトラーの権力への居直りをみると、菅というものが二重写しになる。鳩山、小沢なども全く同類である。この状況の意味というものが理解できない。なぜ鳩山菅という無能=偽装の無言葉症病人がここにいるのか。戯画が現実である。醜悪であればあるほ戯画としては優れているとか。鳥獣戯画という絵巻は傑作だが。菅鳩仙小戯画は糞である。で、もう……狂歌のタネ尽きた。で、昨日と同じ。新しくする価値がない対象の空き菅。……カンのボクちゃん、首相はネ玩具オモチャじゃないのネ、さあ…返すのよッ!このおッ、ボケ餓鬼ガキャー

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【叙事詩礼賛】たふれたる人のいしぶみ…つづき
刈り終へし棚田に稲葉青く茂りあぜのなだりに彼岸花咲く
今上天皇・大山千枚田 2011年平成23年

窓といふ窓を開きて四方ヨモの花見さけ給ひし大御代オホミヨの春
美智子皇后さま・明治神宮鎮座九十年 2011年平成23年

治水悲史語る翁の手の甲の胆斑シミを照らせる西空の雷ライ
三島麻亜子・郡上 2008年平成20年

黒御影石のしたへのちちははにあふちのはなの零れてをらむ
弘井文子・高知 2009年平成21年

たふれたる人のいしぶみ見てぞ思ふたぐひまれなるそのいたつきを
昭和天皇・佐久間ダム 1957年昭和32年

昭和天皇御製を読む。昨日に読んだ歌……たふれたる人のいしぶみ見てぞ思ふたぐひまれなるそのいたつきを。をみて、二人の歌人の歌を思い出してしまってしようがなかった。【たふれたる人のいしぶみ】からどうしようもなく。きょうここで復習してみる。ふたりともに女性であるところがおもしろい。今とこれからの日本の短歌は女性が担ってゆくのではないか。有名なものは全員破綻しているも、無数の無名の天才の女性の歌人には期待がもてる。
こう、五首をならべてみると、壮観である。毅然として日本語が立っている。という感動を思わずにはいられない。清潔の精緻の雄渾の配列。優れた叙事詩に求められるものとはなんだろう。眼前の現象の明確の描写と、時間を遡りゆく想像力。この二つか。まあ、眼前の現象というのは、過去からの時間の集積物、その流れの時間そのものの今の現れである。としたら、正確そのものに眼前の現象を【歌えば】、歴史をも同時に未来をも歌いきってしまう、というものであるだろう。ちゃちな形容詞大袈裟な副詞喩などは使用されない。厳然とした名詞、動詞、助詞。これさえあれば足る。

巨大な叙事詩を構築するのに。時空を孕み、切ったらあたたかい人の血が流れ出す。

なお、三島麻亜子の……治水悲史語る翁の手の甲の胆斑シミを照らせる西空の雷ライ。には、矢嶋博士は感動してその歌碑設計図を描いた。岐阜県郡上八幡の地に。弘井文子の……黒御影石のしたへのちちははにあふちにのはなの零れてをらむ。にも描かねばならん、な。イメージは既にしてある。実際に立てばすばらしいぞ。なお弘井文子は石見の國在住だがちちはははふるさとの高知に眠っておられる。黒潮とどろく海に近く、立てる。
【参照】
三島麻亜子ブログ『麻亜子の勝手に選歌、ギャラリー』
http://nousan.blog.ocn.ne.jp/mako/
弘井文子ブログ『f_blueな日々 』
http://fumikoblue.at.webry.info/

【 昭和天皇御製を読む 75 】しらくもかかる
【昭和33年】1958年。57歳。首。
……歌会始
高原のをちにそびゆる那須岳に帯にも似たるしらくもかかる

高原、は、たかはらと読むのだろうか。kougen-no のくちびるを【o】にすぼめて歌いだすより、takahara-no と大きく【a】とくちを開け歌いだすほうがいいとおもわれる。高々とオンを響かせるのである。雄大の光景が眼前に広がる。
那須岳。が一個の巨大な磐坐イワクラならば、具体としての神という人格あるならば、大いに気分よくこの賛歌=肖像を受けられるにちがいない。
巨大であり、またユーモラスの響き、調べに目を細められるであろう。第4句結句がユーモアの余裕たっぷりである。いや純真そのもの、無邪気な、邪ヨコシマの皆無の。平易の喩をよろこぶ。思オモい邪ヨコシマ無し…司馬遼太郎の愛した言葉。帯にも似たる…なんという子供子供した。

……帯にも似たる

結句の一切の巧みを排した直截をよろこぶ。万葉の息吹を感じる。

……しらくもかかる

王者の歌である。御製である。
岡部弘彦のいう「昭和天皇のお歌にはまぎれもない帝皇の歌としての柄の大きなしらべと内容の示されていることが、はっきりと感じられてくる」歌である。
……高原のをちにそびゆる那須岳に帯にも似たるしらくもかかる

遊軍・在日 Irishry・矢嶋博士

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